キリスト教教育

キリスト教センター

キリスト教が目指すところは、一人ひとりの違いを受け入れ認めていく中で、自らを見出し、他者を理解していくことです。ミッションスクールにあっては、精神的なものと学業面とのバランスを重んじていく中で、人格的成長や徳を高めていくことへ繋げていきます。

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チャプレンコーナー

キリスト教の基本にある心

香蘭女学校チャプレン 高橋 宏幸

聖書のメッセージと、キリスト教信仰に基づいて建てられたミッション・スクールには、多くの場合「チャプレン」がおります。日本ではあまり聞き慣れない名称かも知れませんが、学校であれば、そこで学ぶ学生や生徒やその背後におられる保護者の方々、また、そこで働く人々の霊的、精神的サポートを、その務めとしています。

そもそも、キリスト教が目指すところとは、個人の人間的、人格的成長や、徳を高めていくこともありますが、それ以上に、

  • 違いを否定したり、恐れるのでは無しに、違いを受け入れ、認めていく中で、自らを見出し、他者を理解していくこと
  • 授かりものとしての命、即ち生きることを支え合い、分け合うこと
  • 自らに与えられている賜物を、捧げ合ったり、分け合ったり、還元すること

言葉を換えて言うなら、「あの人も大変かも知れないけれど、私だって大変なのだ!」という発想や、生き方から、「私だって大変だけれども、あの人も大変だから・・」という視点を、各々の生き方の中に整えていく点にあると言えましょう。

このことは、決して知識を深めることや、学業を積み重ねることと矛盾することではありませんし、ミッション・スクールにあっては、学校である以上、精神的なものと学業面とのバランスの大切さを、つねに重んじています。

5月のメッセージ

新学年度が始まり、早くもひと月が経ちました。既に何十年も前になりますが、中学に入学したての頃、小学校とは大きく違うことに驚きつつ、心の中でしばしば思ったものでした。「友だちは出来るだろうか?」「(小学校受験を考えた、と言っても親がですが、朝のラッシュが怖くて取り止めた経験がありましたので)初めての電車通学は大丈夫だろうか?」「英語の授業にはついていかれるだろうか?」等々、子ども心にいろいろと悩んだものでした。今でこそ懐かしい想い出と同時に、とても恥ずかしい話ですが、英語の教科書には単語の上にカタカナで密かにルビを書いていました。「スプリング、ハズ、カム」「ジス、イズ、ア、ペン」の如くです。

さて、私たち人間とは、未知の物事に対しては期待と不安を持ち合わせます。楽しみにしていることであればワクワクし、期待を持ちます。反対に、自信が持てないこと、出来れば避けたいことには不安を持ちます。けれども、それが人間の自然な心の動きでありましょう。無理に押し止めたり、無いことにしたりする必要はないようです。

殊に否定的に捉えていることなどは、後になってみるとさほどのことではなかったと思えることも少なくありません。まさに「食べず嫌い」ならぬ、「やらず嫌い」かのようです。

ちなみに、今の世の中数字が横行し、幅を利かせている風潮があることは否めませんし、数字の持つ力や深い意味は受け止め、尊重しなければなりません。しかし、その一方で、「本当に、このことは数字で判断し、決めるべきことなのか、それとも違うことなのか?」の見極めが、益々必要とされているとも言えましょう。そして、このこととの繋がり、あるいは延長とも言えましょうが、「早く、すぐに答えを出さなければならない」という言葉に縛られ過ぎではと思わせられることがあります。

子どもの頃から、「早く答えを出しなさい」と、いろいろな場面で言われたことを思い出しもします。けれども、「答えは出すもの」であると同時に、「答えは出るもの」という受け止め方も否定できないように思えます。たっぷり、丁寧に時間をかけた結果、自ずと答えが出てきたり、示されたりすることもしばしばあることです。もちろん、最終的に多くの場合、答えは自分(たち)が出してはいるのですが、必ずしも自分の力だけで出しているものばかりではないようです。このことに気付かされるのもまた、丁寧に時間をかけてこそのことでありましょう。ともすれば、丁寧に時間をかけることが苦手になってきた現代人には、少々きついことかも知れません。

言わずもがなでしょうが、時間をかけるとは、単に時間を過ごすことではありません。それでは、浪費になりかねません。恰も、唯ボーッと突っ立って時間をやり過ごすことと違うはずです。「時が解決する」という言葉がありますが、これなども徒に時計の針を眺めていることとは違うはずです。むしろ、時間という授かりものの中にしっかりと我が身と心を置いて時を過ごすことであると言えましょう。

スピードが重視される時代になった結果、早く答えを出さないと取り残されるという恐怖心を植え付けることにも繋がりました。しっかりと身を置くということも、毛嫌いされているような印象を持つこともあります。「急いては、事をし損じる」という言葉が、段々と隅に追い遣られて欲しくはありません。同じように、「信じて待つ」という在りようも蔑ろにしたくないものです。聖書は「時」というものを大事にし続けていますが、それは時間(歴史)の中で起こっている意味ある出来事に如何に目を向け、心を注ぐことができるかということへの促しやチャレンジをも含んでいます。

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毎日の礼拝

毎朝、全校生徒が礼拝堂に集います。そして、新たな一日への感謝と、他者とともに、私たちのなすべきことが与えられるよう祈りを捧げます。

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イースター礼拝/クリスマス礼拝

イースター礼拝

「キリストの復活」とはキリスト教信仰の根幹をなすものです。「キリストの復活」は命と希望のメッセージです。このことを一人ひとりが心にとめ、生かされていることへの感謝とともにイースター礼拝が捧げられます。

クリスマス礼拝

12月にはキリストのご降誕を祝う礼拝を捧げます。クワイヤーの奉唱、有志生徒たちによるパジェント(降誕劇)、学年毎にクリスマスキャロルを奉唱します。

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90年を超えるガールスカウト

「日本女子補導団東京第一組」の誕生は香蘭女学校にありました。そのため、本校は日本におけるガールガイド(後のガールスカウト)発祥の地となりました。創設者のミス M.グリンストリートは、1919~1922(大正8~11)年の間在日し、初期のガールスカウトの指導にあたりました。以後、ガールスカウトは日本全国に組織され、90年を超える歴史を重ねています。本校では、伝統的に部活動の中にガールスカウト部としてあり、キャンプや奉仕活動(ユニセフ募金や子ども会交歓会)、さらにはUKガールガイドとの交流やガールスカウト日本連盟海外派遣への参加など、多彩な活動を行っています。名誉ある東京第一団として、内外に重要な役割を果たし続けています。

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100年を超える伝統のバザー

香蘭女学校のバザーが始まったのは今から100年以上前のことです。本校が1888年に創立されてから間もない頃のことです。当時同じ敷地内には、日本で初めて作られた高齢者福祉施設である、聖ヒルダ養老院がありました。養老院にいらっしゃる方々のために、数名の生徒と先生たちが編物をして手作りのひざかけを差し上げたことが、本校のバザーの始まりとなっています。その後、戦争のために校舎がなくなり、学校生活も満足にできない時代がありました。そのような時でも自分たちのことよりも隣人のために働くことを大切にして、バザーを続けてきました。現在、バザーは在校生・教職員だけでなく、保護者、校友生も参加し、一日の来場者数は5,000人にも及びます。バザーでは、生徒たちが夏休みの間に制作したクッション・エプロン・ぬいぐるみ等の手作りの品々を皆さまにお買い上げいただきます。その収益金の全てを福祉関係諸施設・団体に寄付させていただいています。また東日本大震災のボランティア活動を通して繋がりのある、宮城県名取市の笹かまぼこ、十三浜の昆布やわかめ、気仙沼「ワークショップひまわり」のクッキー、陸前高田の「たかたのゆめちゃん」グッズなども販売しています。

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宗教講話

宗教講話は年2回、6月と11月に行われます。このプログラムでは、「命・正義・平和・人権」をテーマとしています。

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広島平和学習

中等科3年生から高等科3年生の希望者を対象に、広島での平和学習を8月上旬に行っています。広島平和記念資料館や原爆ドーム、袋町小学校平和資料館などを訪れることで当時の状況を理解します。被爆体験講話の受講はまたとない貴重な体験で、多くの生徒の胸に迫ってきます。2013年度からは広島女学院中学高等学校との交流も始まりました。同世代の生徒から平和公園内の石碑を案内してもらい、意見交換をすることは生徒たちにとって大きな刺激になっています。この経験は生徒たちに真の平和とは何か、今を生きる自分たちにできることは何か、ということを改めて考えさせる契機にもなっています。

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ボランティア活動

本校には奉仕(ボランティア)の場がたくさんあります。校内奉仕としては、毎朝の礼拝に於ける祭壇奉仕(オルター)・日課聖書朗読・オルガン演奏(オーガニスト)のほか、クワイヤーや礼拝奉仕(アコライト)などがあり、1903年から続くバザーは全校生徒・保護者・卒業生による奉仕です。校外での奉仕は、毎月2回希望者が参加して路上生活者の支援をする浅草聖ヨハネ教会日曜給食活動、教会やさまざまな場でのクワイヤーの奉唱ボランティアやアコライトの奉仕、ベタニヤホーム(老人ホーム)でのバザー委員や箏曲部の奉仕、聖路加国際病院での看護ボランティアなど多方面に及びます。また2011年3月の東日本大震災発生以降は、同年夏に始めた被災地でのボランティア、翌年夏に始めた被災された方々を北軽井沢の山荘にお招きする山荘受入ボランティアの2つのプログラムを継続しています。

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