キリスト教教育

キリスト教センター

キリスト教が目指すところは、一人ひとりの違いを受け入れ認めていく中で、自らを見出し、他者を理解していくことです。ミッションスクールにあっては、精神的なものと学業面とのバランスを重んじていく中で、人格的成長や徳を高めていくことへ繋げていきます。

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チャプレンコーナー

キリスト教の基本にある心

香蘭女学校チャプレン 高橋 宏幸

聖書のメッセージと、キリスト教信仰に基づいて建てられたミッション・スクールには、多くの場合「チャプレン」がおります。日本ではあまり聞き慣れない名称かも知れませんが、学校であれば、そこで学ぶ学生や生徒やその背後におられる保護者の方々、また、そこで働く人々の霊的、精神的サポートを、その務めとしています。

そもそも、キリスト教が目指すところとは、個人の人間的、人格的成長や、徳を高めていくこともありますが、それ以上に、

  • 違いを否定したり、恐れるのでは無しに、違いを受け入れ、認めていく中で、自らを見出し、他者を理解していくこと
  • 授かりものとしての命、即ち生きることを支え合い、分け合うこと
  • 自らに与えられている賜物を、捧げ合ったり、分け合ったり、還元すること

言葉を換えて言うなら、「あの人も大変かも知れないけれど、私だって大変なのだ!」という発想や、生き方から、「私だって大変だけれども、あの人も大変だから・・」という視点を、各々の生き方の中に整えていく点にあると言えましょう。

このことは、決して知識を深めることや、学業を積み重ねることと矛盾することではありませんし、ミッション・スクールにあっては、学校である以上、精神的なものと学業面とのバランスの大切さを、つねに重んじています。

4月のメッセージ

日本で四月と言えば、新学期、新年度ということで、入学式や入社式が数々行われます。「ピカピカの一年生」「新人くん」「新人さん」という言葉も聞かれ、その初々しい姿には思わず微笑んだりします。学校では、一つしか違わないのに、二年生が急にもう何年もいる先輩に見えたり、あたかもそのように振る舞う、その姿にも微笑みがこぼれたりもします。

しかし、誰もがそれぞれの世界で新人の時がありました。一気にベテラン、達人の域に達した人はいないでしょうし、もし、そのようなことがあるなら、それは本当のところ単なる付け焼き刃であり、いずれは綻びも出ることでしょう。

「単に年をとると言うより、私は年を重ねること、人生の時間を重ねることを大切にしたい」と言われた方にお目にかかったことがありました。年齢を単に数字だけで語るのであれば、「年を取る」も「年を重ねる」も大した違いはないでしょうけれども、丁寧で豊かな生き方、命の時間の使い方に対しての豊かさというものを、「年を重ねる」という言い方から強く感じさせられる気がします。

一方、この、本来大切な授かりものである時間というものを巡って別の角度からこういう言葉を耳にします。「日本の交通機関は、本当に時間が正確だ」と。殊に初めて海外から来られた多くの方々はひじょうに驚かれ、そのような言葉を口にされます。

私事になりますが、昨月は、日頃使っている交通機関に加え、飛行機や新幹線に乗る機会がありました。時には、天候によって早まったり遅れたりすることもありますが、そうでない限り実に正確に、まるでオリンピックなどで使われるストップウォッチで計ったかのような正確さを保っています。そのおかげで予定や計画も立て易く、スムーズにことも運び、ありがたい限りです。  一方、「時間にルーズ」という言葉があります。今や和製英語のように使われている節もありますが、やむを得ない事情があったわけでもないのに約束の時間によく遅れる「時間にルーズな人」、仕事や生活に締まりのない人という意味での「ルーズな人」という具合に使われます。いずれも締まりのないとか、メリハリがない、だらしのないという、よくない意味合いで使われます。

そもそも、本来時間は数字の上ではすべての人に全く平等に与えられています。ある特定の人には一日30時間、ある人には10時間ということはありません。大事なことは時間の良き管理者になることを大切にすることではないのでしょうか。時間の良き管理者になることを大切にするか、反対に時間に使われる人になることに何ら危機感を感じていないか、そこに大きな分かれ目が生まれてくるのかもしれません。まさに、時間という尊い授かりものに対する、頂いている側の応答の問題、姿勢が問われているとも言えましょう。その意味では、数字で表したり、計ったりすることのできる時間もさることながら、数字で計ることのできない命の時間を巡ってはルーズではありたくないものです。なぜなら、それは「もったいない生き方」に通じかねないからです。

ところが、ルーズ(loose)という単語には、「ゆったりとしている」「ゆとりのあるさま」という意味もあります。こちらの意味を大事にすることには、そう反対意見は挙がらないでしょう。ゆったりしている、ゆとりがあることは、より豊かな何かを生み出し、深め、見ることにも繋がっていくはずです。しかし、そうではないゆとりやゆったりは、冒頭に記しました「ルーズ」に繋がりかねません。まさに、looseがloseになりかねません。慌ただしい世の中だけに、時間や物事を丁寧に重ねていきたいものです。

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毎日の礼拝

毎朝、全校生徒が礼拝堂に集います。そして、新たな一日への感謝と、他者とともに、私たちのなすべきことが与えられるよう祈りを捧げます。

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イースター礼拝/クリスマス礼拝

イースター礼拝

「キリストの復活」とはキリスト教信仰の根幹をなすものです。「キリストの復活」は命と希望のメッセージです。このことを一人ひとりが心にとめ、生かされていることへの感謝とともにイースター礼拝が捧げられます。

クリスマス礼拝

12月にはキリストのご降誕を祝う礼拝を捧げます。クワイヤーの奉唱、有志生徒たちによるパジェント(降誕劇)、学年毎にクリスマスキャロルを奉唱します。

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90年を超えるガールスカウト

「日本女子補導団東京第一組」の誕生は香蘭女学校にありました。そのため、本校は日本におけるガールガイド(後のガールスカウト)発祥の地となりました。創設者のミス M.グリンストリートは、1919~1922(大正8~11)年の間在日し、初期のガールスカウトの指導にあたりました。以後、ガールスカウトは日本全国に組織され、90年を超える歴史を重ねています。本校では、伝統的に部活動の中にガールスカウト部としてあり、キャンプや奉仕活動(ユニセフ募金や子ども会交歓会)、さらにはUKガールガイドとの交流やガールスカウト日本連盟海外派遣への参加など、多彩な活動を行っています。名誉ある東京第一団として、内外に重要な役割を果たし続けています。

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100年を超える伝統のバザー

香蘭女学校のバザーが始まったのは今から100年以上前のことです。本校が1888年に創立されてから間もない頃のことです。当時同じ敷地内には、日本で初めて作られた高齢者福祉施設である、聖ヒルダ養老院がありました。養老院にいらっしゃる方々のために、数名の生徒と先生たちが編物をして手作りのひざかけを差し上げたことが、本校のバザーの始まりとなっています。その後、戦争のために校舎がなくなり、学校生活も満足にできない時代がありました。そのような時でも自分たちのことよりも隣人のために働くことを大切にして、バザーを続けてきました。現在、バザーは在校生・教職員だけでなく、保護者、校友生も参加し、一日の来場者数は5,000人にも及びます。バザーでは、生徒たちが夏休みの間に制作したクッション・エプロン・ぬいぐるみ等の手作りの品々を皆さまにお買い上げいただきます。その収益金の全てを福祉関係諸施設・団体に寄付させていただいています。また東日本大震災のボランティア活動を通して繋がりのある、宮城県名取市の笹かまぼこ、十三浜の昆布やわかめ、気仙沼「ワークショップひまわり」のクッキー、陸前高田の「たかたのゆめちゃん」グッズなども販売しています。

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宗教講話

宗教講話は年2回、6月と11月に行われます。このプログラムでは、「命・正義・平和・人権」をテーマとしています。

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広島平和学習

中等科3年生から高等科3年生の希望者を対象に、広島での平和学習を8月上旬に行っています。広島平和記念資料館や原爆ドーム、袋町小学校平和資料館などを訪れることで当時の状況を理解します。被爆体験講話の受講はまたとない貴重な体験で、多くの生徒の胸に迫ってきます。2013年度からは広島女学院中学高等学校との交流も始まりました。同世代の生徒から平和公園内の石碑を案内してもらい、意見交換をすることは生徒たちにとって大きな刺激になっています。この経験は生徒たちに真の平和とは何か、今を生きる自分たちにできることは何か、ということを改めて考えさせる契機にもなっています。

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ボランティア活動

本校には奉仕(ボランティア)の場がたくさんあります。校内奉仕としては、毎朝の礼拝に於ける祭壇奉仕(オルター)・日課聖書朗読・オルガン演奏(オーガニスト)のほか、クワイヤーや礼拝奉仕(アコライト)などがあり、1903年から続くバザーは全校生徒・保護者・卒業生による奉仕です。校外での奉仕は、毎月2回希望者が参加して路上生活者の支援をする浅草聖ヨハネ教会日曜給食活動、教会やさまざまな場でのクワイヤーの奉唱ボランティアやアコライトの奉仕、ベタニヤホーム(老人ホーム)でのバザー委員や箏曲部の奉仕、聖路加国際病院での看護ボランティアなど多方面に及びます。また2011年3月の東日本大震災発生以降は、同年夏に始めた被災地でのボランティア、翌年夏に始めた被災された方々を北軽井沢の山荘にお招きする山荘受入ボランティアの2つのプログラムを継続しています。

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