キリスト教教育

キリスト教センター

キリスト教が目指すところは、一人ひとりの違いを受け入れ認めていく中で、自らを見出し、他者を理解していくことです。ミッションスクールにあっては、精神的なものと学業面とのバランスを重んじていく中で、人格的成長や徳を高めていくことへ繋げていきます。

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チャプレンコーナー

キリスト教の基本にある心

香蘭女学校チャプレン 高橋 宏幸

聖書のメッセージと、キリスト教信仰に基づいて建てられたミッション・スクールには、多くの場合「チャプレン」がおります。日本ではあまり聞き慣れない名称かも知れませんが、学校であれば、そこで学ぶ学生や生徒やその背後におられる保護者の方々、また、そこで働く人々の霊的、精神的サポートを、その務めとしています。

そもそも、キリスト教が目指すところとは、個人の人間的、人格的成長や、徳を高めていくこともありますが、それ以上に、

  • 違いを否定したり、恐れるのでは無しに、違いを受け入れ、認めていく中で、自らを見出し、他者を理解していくこと
  • 授かりものとしての命、即ち生きることを支え合い、分け合うこと
  • 自らに与えられている賜物を、捧げ合ったり、分け合ったり、還元すること

言葉を換えて言うなら、「あの人も大変かも知れないけれど、私だって大変なのだ!」という発想や、生き方から、「私だって大変だけれども、あの人も大変だから・・」という視点を、各々の生き方の中に整えていく点にあると言えましょう。

このことは、決して知識を深めることや、学業を積み重ねることと矛盾することではありませんし、ミッション・スクールにあっては、学校である以上、精神的なものと学業面とのバランスの大切さを、つねに重んじています。

7月のメッセージ

様々な機械を使うに当たって、大変便利なものにマニュアルがあります。自分を振り返ってみます時、上手く操作できないのは機械の方に問題があるのではなしに、マニュアルをきちんと読んでいない自分の方に問題があることに何度も気付かされます。それでも一向に改めないのは、唯の愚ということなのでしょう。しかしながら、人間相手のマニュアルも少なくないことにはいろいろと考えさせられます。コンビニエンスストアやファストフード店、さらには病院、美容院などでも「あれ?」と思わされる場面があります。しかし、「あれ?」では済まされないように感じる時もあります。それは、命や生きることに直結する大切なことまでもが、しばしばマニュアル化されていることです。人は機械ではありません。尊い命を授かっている掛け替えのないもののはずです。

生前、マザー・テレサは、「この世の最大の病、最大の不幸とは、貧しさや病ではありません。誰からも自分は必要とされていないと感じることです」ということを何度も言われました。単にシスターだからということではなしに、命の繋がりを心底大切にされ続けた方であり、その命の繋がりを尊ぶ働き、命との真摯な向き合いを終生され続けてこられた方のメッセージであればこそ、心に響きもします。人は繋がっているから頑張ることもできます。そして、その繋がりという素晴らしく、美しいものは心で感じなければならないものであると言えましょう。

繋がりとは、段々年を重ねてきますと、体のアンバランスさからも窺い知ることができます。例えば、足を引きずって歩いていると、もう一方の足に負担がかかります。さらには、足に留まらず膝や腰、何と肩にまでも傷みが生じたり、目に負担がかかったりすることまでもあります。ある専門家に伺った話ですが、「体のどこかが痛むと別のどこかがかばう。自然に支え合うことをはじめるのですよ」と。人間同士のこと、命の繋がりのことにも、そのまま当てはまるようです。

世の中には、決して弱音は吐くまいと頑張っている人、助けを求めることなど論外であるという信念を持っている人も少なくはありません。でも、人間であるからには、その心の奥底には、響き合う人を求める思いが強くあるように思えます。長所のみならず、短所をも愛し、受容してくれる誰かを求める心があるはずです。必死に短所を誤魔化したり隠し切ろうとしたりしている人は、本来愛されるべきところまで誤魔化し、隠しているのではなかろうかと、そして、自分をより小さくしてしまっているのではなかろうかとさえ思います。さらに、そのような人から感じるものがあります。それは、「言っていることは非の打ち所がない。でも、何かしっくりこない。そして、正しくても優しくないことが、世の中案外多いのかも」と。正しさと正しさがぶつかってとんでもない事件や争いを引き起こすこともあるということを、私たちは知っています。けれども、優しさと優しさとが出会う時、そこには破壊や差別ではなく、さらに大きな優しさが生み出されてくることも、経験上よく知っているはずです。

私たち人間であるからには、喜怒哀楽もあります。ちなみに、大ヒットする映画や小説の共通点とは、主役を始め人びとの喜怒哀楽の幅に広さがあることだそうです。なぜなら、喜怒哀楽の振れ幅が広い程、人は感情移入し、引き込まれていくからだそうですが、人の魅力も似ているようです。「斯くあるべし」という建前だけを振りかざすことは、却って人の幅を狭くしていくようです。喜怒哀楽がコロコロ変わる気まぐれではなしに、生き方に一本筋が通っていてこその心の振れ幅は大事にしたいものです。より良い命の繋がりのためにも。

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毎日の礼拝

毎朝、全校生徒が礼拝堂に集います。そして、新たな一日への感謝と、他者とともに、私たちのなすべきことが与えられるよう祈りを捧げます。

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イースター礼拝/クリスマス礼拝

イースター礼拝

「キリストの復活」とはキリスト教信仰の根幹をなすものです。「キリストの復活」は命と希望のメッセージです。このことを一人ひとりが心にとめ、生かされていることへの感謝とともにイースター礼拝が捧げられます。

クリスマス礼拝

12月にはキリストのご降誕を祝う礼拝を捧げます。クワイヤーの奉唱、有志生徒たちによるパジェント(降誕劇)、学年毎にクリスマスキャロルを奉唱します。

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90年を超えるガールスカウト

「日本女子補導団東京第一組」の誕生は香蘭女学校にありました。そのため、本校は日本におけるガールガイド(後のガールスカウト)発祥の地となりました。創設者のミス M.グリンストリートは、1919~1922(大正8~11)年の間在日し、初期のガールスカウトの指導にあたりました。以後、ガールスカウトは日本全国に組織され、90年を超える歴史を重ねています。本校では、伝統的に部活動の中にガールスカウト部としてあり、キャンプや奉仕活動(ユニセフ募金や子ども会交歓会)、さらにはUKガールガイドとの交流やガールスカウト日本連盟海外派遣への参加など、多彩な活動を行っています。名誉ある東京第一団として、内外に重要な役割を果たし続けています。

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100年を超える伝統のバザー

香蘭女学校のバザーが始まったのは今から100年以上前のことです。本校が1888年に創立されてから間もない頃のことです。当時同じ敷地内には、日本で初めて作られた高齢者福祉施設である、聖ヒルダ養老院がありました。養老院にいらっしゃる方々のために、数名の生徒と先生たちが編物をして手作りのひざかけを差し上げたことが、本校のバザーの始まりとなっています。その後、戦争のために校舎がなくなり、学校生活も満足にできない時代がありました。そのような時でも自分たちのことよりも隣人のために働くことを大切にして、バザーを続けてきました。現在、バザーは在校生・教職員だけでなく、保護者、校友生も参加し、一日の来場者数は5,000人にも及びます。バザーでは、生徒たちが夏休みの間に制作したクッション・エプロン・ぬいぐるみ等の手作りの品々を皆さまにお買い上げいただきます。その収益金の全てを福祉関係諸施設・団体に寄付させていただいています。また東日本大震災のボランティア活動を通して繋がりのある、宮城県名取市の笹かまぼこ、十三浜の昆布やわかめ、気仙沼「ワークショップひまわり」のクッキー、陸前高田の「たかたのゆめちゃん」グッズなども販売しています。

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宗教講話

宗教講話は年2回、6月と11月に行われます。このプログラムでは、「命・正義・平和・人権」をテーマとしています。

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広島平和学習

中等科3年生から高等科3年生の希望者を対象に、広島での平和学習を8月上旬に行っています。広島平和記念資料館や原爆ドーム、袋町小学校平和資料館などを訪れることで当時の状況を理解します。被爆体験講話の受講はまたとない貴重な体験で、多くの生徒の胸に迫ってきます。2013年度からは広島女学院中学高等学校との交流も始まりました。同世代の生徒から平和公園内の石碑を案内してもらい、意見交換をすることは生徒たちにとって大きな刺激になっています。この経験は生徒たちに真の平和とは何か、今を生きる自分たちにできることは何か、ということを改めて考えさせる契機にもなっています。

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ボランティア活動

本校には奉仕(ボランティア)の場がたくさんあります。校内奉仕としては、毎朝の礼拝に於ける祭壇奉仕(オルター)・日課聖書朗読・オルガン演奏(オーガニスト)のほか、クワイヤーや礼拝奉仕(アコライト)などがあり、1903年から続くバザーは全校生徒・保護者・卒業生による奉仕です。校外での奉仕は、毎月2回希望者が参加して路上生活者の支援をする浅草聖ヨハネ教会日曜給食活動、教会やさまざまな場でのクワイヤーの奉唱ボランティアやアコライトの奉仕、ベタニヤホーム(老人ホーム)でのバザー委員や箏曲部の奉仕、聖路加国際病院での看護ボランティアなど多方面に及びます。また2011年3月の東日本大震災発生以降は、同年夏に始めた被災地でのボランティア、翌年夏に始めた被災された方々を北軽井沢の山荘にお招きする山荘受入ボランティアの2つのプログラムを継続しています。

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