トピックス(2015年11月掲載分)

ヒルダ賞受賞作品(美術・書道・英作文)展示2015年11月30日掲載

  既報の通り、11月13日に行われた2015年度ヒルダ賞授賞式はハイレベルの作品が並び、好評のうちに終わりました。その受賞作品のうち、授賞式では映像でしか鑑賞することのできなかった美術・書道の受賞作品、また英作文の受賞作品が、身近に見ることができるように、エントランス・ホールに展示されました。
 目を近づけて見ると、美術作品は根気よく丁寧に何十回も色を重ねていった跡などがはっきりと鑑賞でき、また書道作品は筆遣いから息遣いまでが手に取るように鑑賞できました。また、授賞式当日に受賞者本人が読んだ一席受賞の英作文も、読まれなかった二席・三席の各作品もじっくり読むことができました。
 足を止めて友人とともに鑑賞している生徒たちは、口々にその作品群の見事さを語り合っていました。
 このヒルダ賞の受賞作品は、作文の部の受賞作も含め、来年7月発行の広報誌「春秋の香蘭」第93号に掲載されます。

ハンセン病施設「多磨全生園」を訪問しました2015年11月27日掲載

  11月23日の香蘭女学校のバザーは、毎年その収益金を多くの福祉施設や福祉事業に寄付しています。その中の一つに、ハンセン病の療養所である「多磨全生園」(たまぜんしょうえん)があります。毎年11月、高等科2年生のバザー委員が中心となってこの多磨全生園を訪問していますが、今年も11月15日にバザー委員を中心に高等科2・3年の生徒12名が訪ねました。
 多磨全生園は1907年制定の「癩予防ニ関スル件」に基づき、北は新潟県、西は愛知県に至る1府11県が連合して設置する公立療養所第一区府県立全生病院として発足したものです。1941年に厚生省に移管され現在の名称となりました。1996年の「らい予防法廃止に関する法律」施行に至るまで、ハンセン病に罹患している方々は大変な迫害・差別に遭ってこられました。多磨全生園はその歴史の中央にあった施設でもありますが、1993年に開館した高松宮ハンセン病資料館(現在はリニューアルして国立ハンセン病資料館と改称)を拠点として、ハンセン病に対する知識の普及と差別・偏見の解消等を行う場所としての役割も果たしています。また、入所されている方は2013年末現在で226名、平均年齢は83歳を超えています。
 バザー委員の生徒たちは、園内の宗教地区にある日本聖公会聖フランシス聖エリザベス礼拝堂を訪ね、そのあと入所されている方々とお茶やお菓子を共にして語り合ったり歌ったりしました。入所されている方々と触れあう経験の中で、ハンセン病患者として隔離されてきた方々の厳しい現実を生徒たちは思い知りました。そして引き続き、毎年お世話になっている藤崎陸安さんにご案内やご説明をいただきながら多磨全生園の広々とした園内の諸施設を見学し、悲しみの場所である「望郷の丘」や納骨堂を訪ねました。 その中でもとりわけ国立ハンセン病資料館の展示は、参加した生徒たち全員にとってあまりにも衝撃が大きかったようでした。
 香蘭女学校の生徒たちがこの多磨全生園を訪問した最初は、まだ差別偏見の嵐が吹き荒れていた戦後間もない1950年頃のことでした。当時の香蘭の先生方の見識の高さをうかがわせるこの訪問以来、香蘭女学校の生徒たちと多磨全生園との関わりは続けられてきました。普段の家や学校の生活の中ではなかなか知ることのできないハンセン病。長く日本で行われてきたハンセン病差別の歴史を、この訪問によって生徒一人一人が心の奥深くで受け止めてきました。

校内学芸コンクール「聖ヒルダ賞」授賞式2015年11月26日掲載

  香蘭女学校の校内学芸コンクール、毎年恒例の聖ヒルダ賞の2015年度授賞式が11月13日行われました。
 聖ヒルダ賞の嚆矢は今から62年前に遡ります。1952年にアメリカのセント・メリー女学校から寄付を受け、セント・メリー賞という名で優秀な生徒作品(作文・絵画・書道)を表彰するようになりました。この賞は1955年に香蘭女学校の英語名に因んで聖ヒルダ賞と改称され、後に英作文の部も設けられて今日に至っています。
 聖ヒルダ賞授賞式の日は授業はせずに、秋晴れの一日、優れた学術・芸術を学校全体で味わう心豊かな日を毎年送っています。
 今年度も美術の部・書道の部・英作文の部・作文の部の順番でそれぞれの表彰が、全校生徒が集まる礼拝堂で行われました。美術の部と書道の部は映像を使って作品紹介と美術科・書道科の先生による講評を、また英作文の部と作文の部は、第一席に選ばれた生徒が全校生徒の前でそれぞれの作品を朗読し、その後英語科・国語科先生からそれぞれ講評を受けました。英作文の部の朗読の時には、内容がよくわかるように全校生徒にその作文のプリントが配布されるので、英語を習い始めたばかりの中等科1年生もそのプリントを食い入るように見ながら、朗読を聞いていました。
 今年も作品の質がとても高く、礼拝堂に集まった生徒たちは身を乗り出すようにして作品を鑑賞していました。
 最後に高田校長先生から、この日に感じたことを大切にこの秋を過ごすようにとのお話がありました。

高等科3年生がお手伝いをして中等科学習会2015年11月25日掲載

今年度も例年通り二学期中間テスト以降、中等科1~3年生で行われている学習会に毎週放課後、高等科3年生が学習ボランティアとして参加してくれています。
 今年度は、中等科1・2年生にはそれぞれ「英語」「数学」の学習会が、また中等科3年生には「英語」「数学」「古典文法」の学習会が置かれています。
 高等科3年生は中等科生相手に熱心に、理解してくれるまで何度も繰り返しながら実に熱心に指導をしてくれています。高等科3年生同士も相談をする機会を時折持って、お互いの教え方等を情報交換しながら、一回一回より良い指導を試行錯誤しています。中等科生の方も憧れの上級生を前にして、まじめにしかも嬉しそうに学習に取り組んでいます。毎回最後に「ありがとうございました。」と、自然に高等科3年生にお礼を述べている姿がとても爽やかに感じられました。
 上級生・下級生お互いにとって学ぶところの多い学習会。高等科3年生の熱心な学習ボランティアのおかげで、年々その成果をあげてきています。三学期末まで、この中等科学習会は続けられることになります。

プリンスエドワード島大学でのカナダ研修2015年11月24日掲載

  香蘭女学校では、2005年に行われたリッチモンドハイスクールのサマーコースへの短期留学、そして2006年から行われてきたアータバンでの女子キャンプ以来、カナダでの研修やキャンプがずっと行われてきました。ただ、2013年にアータバンのキャンプが開かれなくなってから、カナダでの新たな研修を準備してきました。そして昨2014年からは、「赤毛のアン」のプリンスエドワード島にあるプリンスエドワード島大学で世界の大学生対象に行われているサマープログラムに、高校生として特別に参加させていただけることが決まり、新たなカナダ語学研修プログラムがスタートしました。
 2年目の今年は、7月23日から8月9日まで、高等科1・2年生25名が参加して行われました。スケジュールは、成田を出発してからまずトロントに行き、トロントでまる一日観光をして時差調整をした後、プリンスエドワードに移動します。プリンスエドワードでは各人いろいろなご家庭にホームステイをします。最初の一日はホームステイ先のご家庭とともに過ごし、次の日からプリンスエドワード大学のサマースクールに入学します。臨時の学生証も発行され、足かけ12日間の大学生活を経験します。最終日はまたホームステイ先のご家族とともに過ごした後、トロント経由で成田まで戻ってきます。
 サマースクールの学校生活は、午前中が授業、午後がアクティビティとなっていました。毎日午後のアクティビティには、島の生活・歴史を学ぶ活動が日々用意されており、事前に課題が与えられ、それを活動中に調べたりメモを取ったりし、翌日以降の授業で発表するなど、一つ一つが次の授業や活動と繋がる内容でした。プリンスエドワード島の夏は夜9時までは明るいため、大学から帰宅後にホームステイ先の家族と一緒に出かけたり、それぞれの生活を楽しんでいました。
 滞在期間中はプリンスエドワード島大学の図書館や様々な施設が使用できました。午前中の授業は大学の授業なので、勿論難しいところもありましたが、参加した生徒は積極的に英語を使って意欲的な取り組みをし、何度も大学の先生方からお褒めの言葉をいただきました。 
 25名それぞれが、楽しく実りある二週間を満喫してきました。

「東京―祈りの輪―」に参加した生徒が礼拝で報告2015年11月21日掲載

  既報の通り、11月7日に銀座教会で第9回「東京―祈りの輪―」が実施されましたが、この会に参加した高等科2年の生徒2名が、11月13日朝の全校礼拝でその報告を行いました。
 この日も登校した全校生徒がいつものように礼拝堂に集まり、8時15分より高橋宏幸チャプレンの司式により礼拝が捧げられました。詩篇に続き日課朗読奉仕の高等科3年生による「マタイによる福音書」第14章22~27節が朗読された後、2名の生徒が説教台でお話をしました。東日本大震災で被災された方々と被災地のことを覚えて学校の枠を超えて祈りを捧げる場が「東京―祈りの輪―」であることを確認したあと、当日上京してくださった宮城学院高校の2人の生徒の報告を聞いて気づいたことや感じたこと、東京の各学校の取り組みの紹介、4つの分科会に別れて話し合った際に出てきた提案の紹介などをして、最後に「東北ボランティアそしてこの祈りの輪を通して、共有することの大切さを学びました。被災された方々と想いを共有する、ボランティアに参加した友達と発見を共有する、その時のことを全校生徒と共有する、そして他の学校とも共有する……このようなつながり『輪』を持てたことに感謝し、この輪が更に大きくなっていくことを望みます。」と、大きな気付きを全校生徒に向けて話してくれました。2人の生徒はそのあと、来年3月12日に行われる第10回「東京―祈りの輪―」への参加を呼びかけて、礼拝でのお話を終えました。
 この日の礼拝はこのあとオーガニストの高等科3年生の伴奏によって聖歌481番を奉唱し、諸祈祷、そして聖歌556番を最後に奉唱する中、オルター・ギルドの高等科2年の生徒が祭壇の燭台の灯を消して終わり、礼拝での「東京―祈りの輪―」の報告を各自心にとめながら各教室へ戻ってゆきました。

秋も深まる11月前半の校内各所の自然風景2015年11月20日掲載

秋も深まり、校内の樹々の葉も次々と落ちて、枯れ葉が目立つ季節となりました。11月前半の香蘭女学校の校内には、あちらこちらでそっと秋を感じさせる風景が見受けられます。
 まず、校門を入ってすぐ目に付くのは、警備室のすぐ先から続く風知草。今まで緑色をしていた葉が少しずつ黄葉し、香蘭女学校の毎年見られるこの季節のアプローチ風景を作り始めています。そして校内あちらこちらの樹に紅葉が広がってきています。パティオの受付脇のハナミズキも、また築山に足を踏み入れるとすぐにある井戸の脇のカエデも、見事な赤い葉をつけています。
 校内に咲く花の代表の一つは、アプローチのあちらこちらに見られる小さな薄紫のハギの花です。また、既に咲き終わった管理棟横のサザンカに続いて、南館裏、お隣の清水台小学校に面した側のフェンスなどに、たくさんのサザンカが咲き始めています。また、サザンカの親戚であるカンツバキも、築山の西端や芝蘭庵の茶庭などに花をつけ始めています。
 アプローチの脇のノギクの可愛らしい花もこの季節の楽しみですが、ビカステス記念館のイングリッシュ・ガーデンのカキの大木には立派な柿の実が、またアプローチ脇には夏ミカンが、いくつもの枝に見られるようになりました。芝蘭庵の茶庭のマンリョウの実は、一部がほんの少しだけ赤味を帯び始めたばかりです。
 冬の足音も少しずつ聞こえてきそうなこの11月の香蘭女学校の風景です。

バザー「東北支援売場」「香蘭オリジナルグッズ売場」2015年11月19日掲載

今年もいよいよ11月23日(月・祝)に香蘭女学校のバザーが行われます。香蘭女学校のバザーは、チャリティー・バザーとして今年で113年目の歴史を持っています。10時の開場から15時の閉場までの僅か5時間の間に、毎年6,000人以上の方々で校内が賑わいます。
 さて今年のバザーでも、東日本大震災で被災した東北の方々を支援する売場が、校庭テントに設けられます。この売場は、震災のあった2011年のバザーで気仙沼の知的障がいを持った方々の通所作業所「ひまわり」で作られたクッキーを販売して以来、毎年設けられています。また、毎年香蘭女学校のお隣にある品川区立清水台小学校の小学生がボランティアで売り子をしてくれているのも評判になっています。今年のラインナップは、
 1. 名取市閖上で被災した「ささ圭」のささかまぼこ
 2. 石巻市北上町十三浜の海産物
      ○ 鵜の助の塩蔵ボイルわかめ元葉
      ○ 佐藤さんちの結び昆布
      ○ 遠藤水産のワカメ
      ○ 青山商店のとろろ昆布
      ○ タツミ食品の一番獲り岩海苔
      ○ 西條さんちの茎ワカメ
 3. 気仙沼市の通所作業所「ひまわり」のクッキー
 4. 陸前高田市のマスコットキャラクター「たかたのゆめちゃん」グッズ
となっています。
 一方、今年も香蘭女学校維持後援会のオリジナルグッズ販売の売場が本館1階に設けられます。今年のラインナップは、
 1. ピンズ    2. ペンダントトップ    3. ハットピン
 4. キルトピン    5. クリヤーファイルセット(A4サイズとB6サイズ)
 6. 2016年度カレンダー    7. クワイヤーCD    8. ネクタイ
 9. 手作りリース(今年初登場)
オリジナルグッズの詳細は、このウェブサイトの「維持後援会」ページをご覧ください。
 11月23日のバザーに、是非ご来場ください。

左から
昨年の石巻市十三浜の海産物製品売場(校庭)、昨年の陸前高田たかたのゆめちゃんグッズ売場、昨年の維持後援会香蘭グッズ売場(本館1階教室)

この二学期も「学年礼拝」が捧げられています2015年11月18日掲載

香蘭女学校では毎学期一回ずつ、学年ごとに三光教会聖堂に於いて50分間の「学年礼拝」を捧げています。この二学期も、順々に行われており、学年によっていろいろと異なる礼拝プログラムを行っています。
 11月11日には、高等科2年生の学年礼拝が捧げられました。三光教会聖堂に学年全員が着席したらまず、高橋チャプレンによる「聖歌482番」の合図で、学年の生徒のオーガニストの伴奏によって聖歌が奉唱されました。続いて、学年の生徒の司式によって礼拝が始められ、全員で祈りのことばを唱え、さらに学年の生徒2人の朗読によって聖書「テサロニケの信徒への手紙」第1章5節~が読まれ、生徒たちは座ってその2人の朗読に耳を傾けました。そのあと黙想、諸祈祷があってから、今回の特別礼拝プログラムに入りました。
 今回の高等科2年生の特別プログラムは、夏休みの4種の活動に参加した4人の生徒たちからの各報告でした。
 最初は、北軽井沢の山荘「清香寮」での中等科1年生クラスごとの山荘生活で、厨房などのお手伝いボランティアに参加した生徒からの報告でした。4年ぶりに訪れた山荘で、改めて香蘭に連なる自分ということを実感した話をしてくれました。次は、第12回東日本大震災ボランティアに参加した生徒からの報告。プログラム全体を簡単に紹介したあと、特に心に重く残った石巻市大川小学校訪問の時に感じたことを率直に話してくれました。3番目は、聖路加国際病院ボランティアに参加した生徒からの報告。小児科で出会った子ども2人の感動的な逸話を語ってくれました。そして最後は、広島平和学習に参加した生徒からの報告でした。実際に現地を訪れ、被爆された方からお話を伺う経験を通して、自分が痛切に感じたことを話してくれました。
 どの報告も心のこもった内容と話しぶりで、思わず耳を傾けないではいられないものでした。
 そのあと祝祷を捧げてから、全員で聖歌562番を奉唱して、今学期の高等科2年の学年礼拝は終わりました。実り多き時間を祈りの中に過ごすことができました。

今年もベタニヤ・ホームでのボランティア活動2015年11月17日掲載

横浜市戸塚区汲沢町に「社会福祉法人 聖ヒルダ会」があります。元々、香蘭女学校の創立当初の女性宣教師であるミス・ソントンが「聖ヒルダ養老院」(日本最初の高齢者施設)をつくったのが1895年。その施設が、これとは別に1952年千葉県八生に設立され後に大磯に移転した「ベタニヤ・ホーム」と1980年に合体して、この「社会福祉法人 聖ヒルダ会」が設立されました。軽費老人ホーム「ベタニヤ・ホーム」がこの法人の活動の中心でしたが、次第に活動が地域から高く評価され、その地域社会の要請に応えるべく「訪問介護 ケアセンター ベタニヤ」「高齢者短期宿泊施設 聖マリア館」「横浜市平戸地域ケアプラザ」の各事業・施設を展開、そしてこの2009年秋からは「戸塚区精神障がい者生活支援センター」を開所しました。
 香蘭女学校と聖ヒルダ会ベタニヤ・ホームとの関係は古く、以前より毎年ボランティアで掃除などのお手伝いに出かけたり、部活動が歌や演奏などを披露しに出かけたりしていました。また、現在の聖ヒルダ会理事長が香蘭女学校の元チャプレン今井烝治司祭であることにも両者の縁の深さを感じます。特に毎年夏には、中等科3年のバザー委員が中心となってこのベタニヤ・ホームでのボランティア活動をするのが恒例となっていましたが、今年も8月6日にやはり中等科3年の生徒が出かけ、ボランティアをさせていただきました。
 今年も例年通り午前中は、このベタニヤ・ホームのベランダ掃除をさせていただきました。
 その後ホームに入っておられる方々とともに食事、そしておやつを食べながらの交流の機会を持ち、いろいろなお話をしたり伺ったりしました。さらにはすいか割りに挑戦したり、歌をお聞かせしたり、ホームの皆様に大変喜んでいただきました。
 今後もベタニヤ・ホームとのあたたかい良い関係が続いてゆくことは、香蘭女学校の生徒たちにとってとても大切なことであると感じさせた今年夏のボランティアの一日でした。

第9回「東京―祈りの輪―」に生徒会役員が参加2015年11月14日掲載

2011年3月の東日本大震災で被災された方々を覚えて、東京都内にあるキリスト教学校の生徒と教職員が集って祈りを捧げる「東京―祈りの輪―」。2011年5月14日にその第1回目が銀座教会で行われて以来、毎年2回ずつ実施されてきました。そしてその第9回目が、この11月7日(土)午後、銀座教会ぶどうの部屋で開かれました。今回は今までのやり方とは異なり、生徒会役員など各学校を代表する生徒数名ずつに集まってもらうことになりました。香蘭女学校からは、高等科生徒会役員のうち書記と会計の2名の生徒が出席しました。
 今回の礼拝もこれまで同様、「東京―祈りの輪―」独自の式文を使って行われました。礼拝全体の司会は東洋英和女学院高等部の生徒が、礼拝の司式は女子聖学院高等学校の生徒がそれぞれ担当しました。礼拝の中では仙台から来てくれた宮城学院高等学校の生徒がキャンドルに点火をしました。そして玉川聖学院高等部・聖学院高等学校・国際基督教大学高等学校・桜美林高等学校の生徒と並んで、香蘭女学校高等科生徒会会計の生徒が礼拝の中の「祈祷の部」で特別の祈りを捧げました。最後に讃美歌312番を全員で歌い、黙祷をして礼拝は終わりました。
 続いて、被災地からの報告として宮城学院高等学校の生徒たちが、被災地からの現状報告と課題についてパワーポイントを使いながらレポートをしてくれました。続けて、参加各校から被災地支援の取り組みについての報告を行い、香蘭女学校の2名も活動報告をしました。
 そのあとはこれまでの「東京―祈りの輪―」同様、4つのグループに分かれてそれぞれの部屋に移動し、各グループで「私たちは何ができるのか」「どう関わり、寄り添えばよいか」「第10回『東京―祈りの輪―』で何をしたらよいか」というテーマで、それぞれ話し合いをし、そのあとグループ内の全員が順番に各自ひとことずつ祈りをささげました。なお、香蘭女学校からの出席生徒のうち生徒会書記の生徒は、そのグループの司会をつとめました。
 最後に全員が大礼拝堂に再び集まり、各グループの司会者(香蘭女学校の生徒会書記の生徒も)が話し合いの内容を簡単に報告した後、全員で「共同の祈り」をささげて、第9回「東京―祈りの輪―」は閉会しました。
 香蘭女学校はこれからも、他のキリスト教学校の皆さんとも手をとり合って、東日本大震災被災地の方々との交流を続け、また、亡くなった方々、苦難の生活を強いられている方々、その支援に懸命に当たられている方々などを覚えて、みんなで祈り続けてゆきます。

ナザレ修女会静想会に参加した生徒が礼拝で報告2015年11月13日掲載

既報の通り、10月31日から11月1日にかけて、日本聖公会のナザレ修女会の修道院に於いて、今年も高等科1~3年の生徒たち16名が参加して、静想会が行われました。その静想会に参加した高等科1年の生徒2名が、11月7日朝の全校礼拝でその報告を行いました。
 この日も登校した全校生徒がいつものように礼拝堂に集まり、8時15分より高橋宏幸チャプレンの司式により礼拝が捧げられました。詩篇に続き日課朗読奉仕の高等科3年生による「マタイによる福音書」第13章24~30節が朗読された後、2名の生徒が説教台でお話をしました。ナザレ修女会の修道院に到着して礼拝堂に入った時の静寂と礼拝堂ならではの特別な緊張した空気、クワイヤーとして礼拝堂で歌った時の感動、沈黙の食事による発見、マナ修女さまの深いお話とそこから考えたこと、翌日の朝の聖餐式に出席した時に感じた礼拝の緊張しながらも包まれるような喜び、午前中のセッションでグループごとに話し合った内容とその話し合いそのものの深さと楽しさ……。1人目の生徒は率直にこのような感想を語りました。そして2人目の生徒は、ナザレ修女会の礼拝に出席した時に思い、その後のセッションで話したこと、すなわち香蘭女学校の毎朝の礼拝が良い礼拝になっているか否か、ということについて、自戒も含めて、礼拝堂に会した全員に向けて疑問を心からのことばでもって投げかけました。
 生徒たちも教職員も、礼拝堂に集ったすべての人が、二人の率直かつ真剣な報告と訴えに、しっかり耳と心を傾けていました。
 生徒たちが学校での一つ一つの経験を誠実に行い、そこから自然と湧き出てきた意見を、香蘭のすべての人に向けてアピールする、このようなことが少しでも増えていってくれればと考えています。
 この日の礼拝はこのあとオーガニストの中等科2年生の伴奏によって聖歌402番を奉唱し、諸祈祷、そして聖歌567番を最後に奉唱して終わり、礼拝でのことばを各自心にとめながら各教室へ戻ってゆきました。

卒業生・旧教職員などの逝去者記念礼拝2015年11月12日掲載

香蘭女学校の卒業生の同窓会である校友会では毎年11月に、それまで一年間の卒業生・旧教職員・在校生などの永眠された方々のためにお祈りをする、逝去者記念礼拝をささげています。今年は11月6日に三光教会の聖堂で、ご遺族の方々も含め100名にも及ぶ出席者を得て、香蘭女学校チャプレンの高橋宏幸司祭の司式により捧げられました。
 礼拝ではまず高橋チャプレンによる聖語、そしてオルガンの演奏に従って聖歌469番を出席者全員で歌ってから、お祈りをささげました。詩編第23篇と第84篇を詠んだ後、高橋チャプレンによって読まれた聖書「ペテロの第一の手紙」第1章3節~に耳を澄ましました。そして賛美の頌を声を揃えて、続いて高橋チャプレンのお説教をうかがいました。教会では毎年11月に逝去者を記念する祈りを捧げていて、それは無論亡くなった方を忘れないようにすることではあるが、果たしてそれだけなのか。忘れ去られることはとても寂しいことであるから、忘れないことは大切であるけれども、同時に亡くなった方を憶えて祈ることは、過去・現在・未来と永劫に続く命の繋がりを憶えることなのではないか。人間の根幹に関わる大切なテーマのこの問題を、先日行われたナザレ修女会での静想会での生徒の発言を引用しながら、力強い口調で語られ、参列者一人一人の心の奥深くにその思いが刻みこまれました。
 そのあと、聖歌482番を歌い、そしてこの一年間に亡くなられた方々のお名前が読み上げられました。最後に特祷、そして聖歌512番と続けて、記念礼拝は終了しました。その後、司会の校友会の脇村副会長(第63回卒業生)のご紹介により、校友会の保坂会長(第52回卒業生)から皆さまへ向けてのご挨拶、そして香蘭女学校を代表して高田校長からのご挨拶がありました。
 11月23日は113年目のバザーが開催されますが、このバザーは学校と校友会が手をとり合って続けられた伝統行事であり、香蘭女学校にとってこの日は校友生のホームカミングデーでもあります。校友生の中でもたくさんの回生の方々がそれぞれ、今年もこのバザーで手作り品を中心としたお店を出されます。現在の学校に集う私たちが香蘭の歴史を作ってきてくださった校友生に感謝し、また同時に校友生の方々が現在の香蘭に集う私たちを支え続けてくださる。バザーはそのような香蘭女学校の心温まるあり方を象徴するものと言えましょう。バザー前の毎年11月にささげられるこの逝去者記念礼拝も、永眠された方々を通して香蘭女学校という一つの家族を、そしてその命の繋がりを確かめ合う時になっているのでしょう。

ナザレ修女会の女子修道院で今年も「静想会」2015年11月11日掲載

  東京都三鷹市牟礼に日本聖公会の「ナザレ修女会」の修道院があります。吉祥寺駅からほど近い、井の頭公園の裏手にあたる場所です。
 1920年4月、英国エピファニー修女会の修女4人が芝白金三光町の聖ヒルダ女子神学部校舎にて修道生活を始められました。やがてそれは「エピファニー修女会日本支部」となり、1936年、そのエピファニー修女会日本支部に入った2人の日本人女性の志願者は修道女として着衣式を受け、日本人の修道院としての「ナザレ修女会」が同じ敷地内に創立されました。どちらも当時の香蘭女学校と同じ敷地内です。シスターたちは、刺繍を生徒たちに教え、音楽の指導にも力を注ぎ、日本聖公会で初めて彼女たちの歌う天使ミサ曲がレコードに吹き込まれました。そして、多くの生徒たちが信仰の道へ導かれていきました。戦後の香蘭女学校でも1960年代初め頃までは、講師として数名の修女さまたちが順々に授業を持ってくださいましたが、いつの間にかその交流は途絶えてしまいました。
 2007年11月、香蘭女学校の先生たちが何十年ぶりにナザレ修女会を訪問し、翌2008年12月には生徒数名の訪問も実現しました。2011年には、高等科3年13名の生徒たちが、ナザレ修女会での黙想を体験しました。そして2012年11月にはキリスト教センターが主催して、高等科の生徒たちと高橋宏幸チャプレンはじめ先生方が、このナザレ修女会での静想会をし、以後毎年続けられるようになりました。
 今年もキリスト教センター主催の第4回静想会が10月31~11月1日に行われ、高等科の生徒16名と高橋チャプレンはじめ6名の先生方が参加しました。
 香蘭女学校の校舎と同じ内井昭蔵氏の設計による美しい修女会の建物に足を踏み入れた生徒たちはすぐに礼拝堂に入り、クワイヤーの生徒たちが修女様たちに歌声を披露しました。修道院の霊母である順(のぶ)修女様から、クワイヤーの歌に対してのお褒めのおことばと、修道院への来訪に対する喜びのおことばをいただきました。そして夕食。修道院での食事はひとことも話さない沈黙の時間です。夕食後には第2セッションとして、マナ修女様のお話をみんなでうかがい、そのあと質疑応答の時間となりました。マナ修女様のお話は、まず「神様はいると思いますか?」という質問から始まりました。ご自身が修道生活に入られるまでの半生の紆余曲折をお話しなさり、やっとこの修道院で「神様はいる」という気持ちになったことを柔らかな、しかししっかりとした口調で話されました。そのあと質疑応答の時間となり、マナ修女様もその一つ一つに対し丁寧にお答えをしてくださり、生徒たちはみな心にマナ修女様から大切な心をいただいて、それぞれの個室に帰ってゆきました。
 翌朝は起床後まず、聖餐式を捧げました。武藤六治主教の司式によって、生徒たちは普段学校では経験しない体験をし、それぞれ武藤主教からの祝福を受けました。沈黙の朝食の後は、第2セッションとして2グループに分かれて話し合いをしました。まず今回の静想会への参加志望動機や修道院で半日生活してみての印象などをそれぞれ発表したあと、マナ修女のお話を受けて考えたこと、修道院生活から学校を改めて見直してみて思ったこと、日頃考えていること、疑問に思っていること、決意していることなどを各グループメンバーで分かち合い、最後に2グループが合流して高橋チャプレンからこの静想会の意義を改めて伺って、足かけ二日の静想生活という貴重な体験を終えました。
 普段の日常とは正反対とも言える修道院生活をほんの少しだけではありますが体験して、生徒たちは静かに自身と向き合い、それを友と分かち合うことの素晴らしさに、感動を覚えたようでした。キリスト教学校で学ぶ私たちにとって、修道精神はその根本を教えられる貴重な経験となるので、今後もこのプログラムを続けてゆこうと考えています。

第2回紫苑の会は辻井いつ子さんの講演会2015年11月10日掲載

「父母の会」の教育部が主催する講演会や音楽会が、「紫苑の会」という名称で年に2回ほど開催されます。香蘭生のご家族をお呼びして、楽しく実りあるひとときを共にする良い機会となっています。
 今年度2回目の紫苑の会が10月31日の午後、礼拝堂で行われました。今回の講演者は辻井いつ子さん。全盲のピアニストとして全世界にその実力が認められた辻井伸行氏のお母様です。
 父母の会教育部のお母様の司会で開会、高橋チャプレンによる開会のお祈り、聖歌434番のあと、父母の会会長からの挨拶、そしていよいよ辻井さんのお話が始まりました。最初に2009年6月7日のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで辻井伸行氏が日本人初の優勝を果たした時の映像が流されました。そして、そこまで至る親子での道のりが、さわやかに語られました。運命的だった「英雄ポロネーズ」のCDとの出会い、指揮者・佐渡裕との感動的な出会いなどの話を通して、いつ子さんが伸行氏を前向きに励ます様子が、手に取るように伝わってきました。コンクールの優勝はこの20年間のお土産かなと思ったという言葉、人間の可能性の素晴らしさを感じたという言葉、瀬戸内寂聴さんの目に見えないものが大切なんですよという言葉に心を打たれた話……。どのお話をとっても、キリスト教の心に繋がる人間の最も大切な根幹に触れるもので、私たちの心を強く動かしました。
 お話が終わったところで、父母の会会長から花束贈呈。そのあと高橋チャプレンによる閉会のお祈りと聖歌540番。そして閉会の言葉。
 香蘭生のご家族へのメッセージを感じさせる心温まる2時間でした。

ヒルダ祭で東日本大震災ボランティアの展示2015年11月09日掲載

10月10~11日の第42回ヒルダ祭では今年もまた、キリスト教センター主催の東日本大震災ボランティアの写真展示を、ビカステス記念館のサロンに於いて開催しました。
 3月20~23日に宮城県名取市・石巻市(北上地区)の仮設住宅やワカメ養殖・加工業のお宅などをお訪ねした第11回東日本大震災ボランティア、8月20~23日に宮城県名取市・石巻市(北上・河北地区)の仮設住宅やワカメ養殖・加工業のお宅などをお訪ねした第12回東日本大震災ボランティア。今年もこれらのボランティア活動の様子を写真パネルで展示し、相互交流の現在をご来場くださった方々にご紹介しました。
 また今年も、ボランティア参加生徒の感想文を掲載した冊子「であい 2015(通巻第4号)」を作成し、展示場でお渡しました。
 さらに今年も、音楽部(弦)の高等科2年生が小アンサンブルの演奏をする「A DAY AT ビカステス館 ~弦の世界へようこそ~」の時間もこのサロンで時折設けられ、展示場の雰囲気作りに一役買ってくれました。

第42回「ヒルダ祭」が盛大に開催されました2015年11月07日掲載

  香蘭女学校生徒会の大きな行事である「ヒルダ祭」。かつて同交会といっていたものが「ヒルダ祭」という名称になってから今年で42回目を迎えるこの香蘭の文化祭が、10月10日・11日の両日、たくさんのお客様をお迎えして盛大に開催されました。
 「ヒルダ祭」の伝統的特色は、年間活動をしている部活動の特に文化部の発表の場であるということ、そして単なる打ち上げ花火のようなお祭りではなく、文化的な質の高さと深さを、じっくり準備を重ねてゆく中でとことん追求することにあります。
 今年の「ヒルダ祭」のテーマは「百花繚乱」。全校生徒一人一人がそれぞれの花を精一杯咲かせるべく、何か月にもわたって準備を重ねてきました。
 今年は42回記念として、昨年度に引き続きマスコットキャラクターをヒルダ祭運営委員会が募集し、多数の応募作品に全校生徒が投票した結果、「きゃんどろん」が決定し、いろいろなところにこの「きゃんどろん」が登場しました。
 二日間ともまずまずの天気に恵まれ、ご家族や卒業生など多数のお客様に支えられて、教室、ホール、タナーホール、オーキッドホール、アリーナ、校庭、アプローチなど、どの会場も地道な活動に支えられた力強い発表に満ち満ちていました。香蘭女学校の生徒たちも、十分に目的を達成し得た満足感で笑顔をふりまいていました。

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