進路と卒業生の声Alumni

進路状況

2022年度卒業生の進路状況

過去3年間の主な大学合格者数(数字は( )内の既卒生も含む)

学校名 2022年度 2021年度 2020年度
国公立大学合格者数
お茶の水女子大学     1
静岡大学     1
千葉大学 1    
電気通信大学     1
東京大学 1(1)    
東京外国語大学 2    
東京学芸大学     1
東京藝術大学     1(1)
東京都立大学   1(1)  
北海道大学     1
防衛医科大学校     1
横浜国立大学   1  
学校名 2022年度 2021年度 2020年度
主な私立大学合格者数
立教大学 101(推薦97含む) 97(すべて推薦) 97(すべて推薦)
青山学院大学 2(1) 4 5
麻布大学 1 2 3
学習院大学 1 1 3
北里大学 3   3
共立女子大学 3 3 3
国立音楽大学     1
慶応義塾大学 2(1) 7(1) 1
国際基督教大学 2 1 2
芝浦工業大学 2 4(1) 2
上智大学 7 7 3
昭和大学 5 5 4
昭和薬科大学 1 1 2
成蹊大学 4 1(1) 1
成城大学 3 1 4(1)
清泉女子大学 5 1 3
聖路加国際大学 3 3 2
多摩美術大学 4 5(1) 1
中央大学 4 3(1) 8(1)
東海大学 1 1  
東京女子大学 4 2 8
東京女子医科大学     1(1)
東京都市大学 3 2 3
東京農業大学 1 6 12
東京薬科大学 1(1) 1 1
東京理科大学 6 4 2
東洋大学 5(1) 5(2) 5(2)
日本大学 7(2) 12(1) 9(1)
日本獣医生命科学大学 1 1 2
日本女子大学 2   7
日本赤十字看護大学 2    
法政大学 6(2) 2 1
星薬科大学 2   1
武蔵大学 2 5(5) 6
武蔵野美術大学 1 2 3(1)
明治大学 3(1) 3 4(1)
明治学院大学 3(1) 2 4(1)
明治薬科大学 1   1
立命館大学   3(3)  
早稲田大学 11 4 3

高大接続(立教大学・聖路加国際大学)

指定校推薦制度のある立教大学と聖路加国際大学との高大連携プログラムがあります。立教大学は、高等科3年の同大学への進学内定後、実際の大学の授業に参加するプログラムがあります。聖路加国際大学は、香蘭女学校で看護師の仕事や大学での学びの紹介をしていただき、夏休み中に実際に大学で授業体験・実習を丸一日行います。これらの体験の中で、大学レベルの研究や考えに出逢い、刺激を受け、大学進学へのモチベーションが向上し、興味関心がより深まることが期待されます。

立教大学 推薦枠97名(受入総枠147名)

※2020年度より推薦枠が80名から97名に変更されました。

  • 学部 学科・専修 受入枠 2022年度
    進学数
    キリスト教 2 15
    史学 7
    教育 3
    文学・英米文 5
    文学・独文 3
    文学・仏文 3
    文学・日文 4
    文学・文芸・思想 3
    経済 経済 10 21
    会計ファイナンス 6
    経済政策 6
    数学 2 2
    物理 2
    化学 2
    生命理 2
    社会 社会 5 15
    現代文化 5
    メディア社会 5
  • 学部 学科・専修 受入枠 2022年度
    進学数
    11 17
    政治 3
    国際ビジネス法 4
    経営 経営 7 12
    国際経営 5
    観光 観光 6 4
    交流文化 6
    コミュニティ
    福祉
    福祉 5 2
    コミュニティ政策 5
    スポーツウエルネス スポーツウエルネス 7 0
    現代心理学 心理 5 4
    映像身体 6
    異文化
    コミュニケーション
    異文化
    コミュニケーション
    5 5
    GLAP(Global Liberal Arts Program) 1 0

聖路加国際大学

学部 受入枠 2022年度
進学数
看護 2 2

指定校推薦

立教大学・聖路加国際大学への関係校推薦の他に、国際基督教大学、青山学院大学、中央大学、成城大学、東京女子大学など多くの学校への指定校推薦の制度があります。

主な指定校推薦(立教大学97名、聖路加国際大学2名の他)

学校名 学部 人数
慶應義塾大学 理工 1
国際基督教大学 教養 1
青山学院大学 理工、経済、経営、国際政治経済ほか 14
中央大学 商、経済、文、理工 4
学習院大学 理、文 4
東京理科大学 理、創造理工 2
東京女子大学 現代教養 5
日本女子大学 家政、文、理 3
明治学院大学 1
成城大学 文芸、社会イノベーション 2
日本大学 1
東洋大学 国際観光 2
学習院女子大学 国際文化交流 1
フェリス女学院大学 文、国際交流、音楽 5
白百合女子大学 文、人間総合 6
清泉女子大学 2
東京都市大学 環境、メディア情報、デザインデータ科、人間科 6
東京農業大学 応用生物、生命科、国際食料情報、生物産業、地球環境科 16
芝浦工業大学 工、システム理工、デザイン工 3
昭和大学 薬、保健医療 2
共立女子大学 家政、建築・デザイン、文芸、国際 8
昭和薬科大学 薬、保健医療 1
東京薬科大学 薬、生命科学 3
立命館大学 理工 1
関西学院大学 総合政策 1
University of Prince Edward Island(カナダ) 教養、ビジネス、理、看護 若干名

卒業生の声

2023年春、それぞれの希望をもって131回生は香蘭女学校を巣立っていきました。6年間の学校生活の中で、自分の将来について真剣に考え、数々の選択肢から決断してそれぞれの進路に挑戦した生徒たち。
香蘭女学校で気付き、育んだそれぞれの賜物を、これからも大切に育てていって欲しいと願っています。

立教大学 異文化コミュニケーション学部 異文化コミュニケーション学科

香蘭は、生徒それぞれが好きなことに打ち込める学校だと思います。校内の学芸コンクールであるヒルダ賞は、美術や英作文という自分の「好き」を存分に活かせる場でした。他にも運動会やヒルダ祭など、各自が輝ける機会が備わった環境で、何事にも挑戦してみるチャレンジ精神が育まれたと感じています。海外留学が必須となる学科を専攻したのも、自ら広い世界に身を置いて自分の殻を破りたいと強く願ったことが理由でした。今後も香蘭の6年間で培った感覚を忘れず、心躍るものへ挑戦し続けていきたいと思います。

国際基督教大学 教養学部 アーツサイエンス学科

香蘭の好きなところは、生徒の好奇心に応えてくださる先生方がたくさんいらっしゃり、学びの機会に溢れているところと、優しく穏やかな雰囲気です。私は中3でイギリス高1でアイルランドに留学しました。長期留学後、1つ下の学年に戻ることに対して当初抱いていたネガティブな気持ちから現在の「2学年と関わることができて幸せ」という思いに変えてくれたのは間違いなく、131回生のみんなでした。香蘭生は、受け入れる優しさと楽しむ心を持っている人がたくさんいると思います。高1で新しい学年に入った時、そんな香蘭生の優しさを身に染みて感じました。香蘭で過ごした7年間の思い出、人との出会いは私の宝物です。

東京外国語大学 言語文化学部 フランス語学科

香蘭では個性の強い先生方の授業が多く、勉強することの楽しさに気づくことができました。中でも多読の授業を通して外国語への憧れや海外文化への興味が強まり、自分の 今の進路に繋がったと思います。また、友人達の優しさにはたくさん助けられました。自分とは異なる意見にもきちんと耳を傾け、相手の立場に立って考える思いやりを持った生 徒が香蘭生にはとても多いと思います。苦しい受験勉強の中、推薦が決まっているクラスメイトも応援してくれたことは励みになりました。先生方や友人に支えられながら過ごし た6年間の学校生活を通じて、自分の軸となるものを見つけることができたと感じます。

早稲田大学 文学部

私はなかなか自分の進路を決めることができなかったのですが、先生方が真摯に向き合ってくださり、受験を選ぶことができました。香蘭の生徒や先生方は、各々のやりたいことを尊重してくれる人が多いので、他者への思いやりを持ちつつ自分の希望に向き合うことができたと思います。また、模試の結果などに不安を感じた時も、友達や先生方が一緒に解決策を考えてくれたりと、仲間の存在によって前向きになれることを学びました。香蘭で学んだ人との関わりの重要性を胸に、大学での新しい学びや出会いを大切にしていきたいです。

慶應義塾大学 理工学部 学門C

伸び伸びと過ごせた香蘭の学校生活の中で、私は自分の強みを伸ばすことができ、そして進みたい道を見つけることができました。特にヒルダ祭運営委員の活動はかけがえのないものでした。コロナ禍という困難な状況の中でも、仲間と試行錯誤することで一つの大きなものを作り上げる楽しさを知ることができました。そして、日々の生活の中では多くの場面で頼もしい友人や真摯に寄り添ってくださった先生方に助けられました。大学では、授業やより多くの人々との関わりの中で知見を広げ、将来は様々な人に寄り添い支えられるような女性になりたいと思います。

星薬科大学 薬学部 薬学科

先生方が一人ひとりを尊重し、真剣に向き合ってくださるところが香蘭の良い ところだと思います。吹奏楽部に所属していましたが、コロナで制限がある中、今できる最高の演奏を届けられるように顧問の先生が色々な場面で協力してくれました。また私は元々理系科目が得意ではありませんでしたが、限られた時間を割いて先生方が質問に答えてくださったりサポートをしてくださったおかげで受験に集中して取り組むことができました。大学では高校での学びを活かしつつ薬について深く学び、その知識を用いて社会に貢献できる薬剤師になりたいです。

Come in to Learn, Go out to Serve. 「来たりて学べ、出でて仕えよ」
〜卒業生からのメッセージ〜

明治時代から歌い継がれている香蘭女学校の校歌には「なすべきつとめ つくしつつ 薫りをはなて とりどりに」という一節があります。神様から与えられた賜物を活かし、他者を想い、手を取り合い、小さくされた人々の隣人であろうとする。そうするとき、彼女たちに内在する薫りが解き放たれ、「あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、皆に仕える者になりなさい。あなたがたの間で先頭に立ちたいと思う者は、皆のしもべになりなさい。」(マルコの福音書10章43−44節)を実践する人として、世にあることができます。創立以来、1万名を超える卒業生が社会へと巣立っていきました。それぞれの生き方や在り方は異なりますが、香蘭女学校での6年間が彼女たちの中に息づいています。

櫻井(加藤)美奈子さん

103回生

聖路加看護大学(現 聖路加国際大学)看護学部看護学科卒
聖路加国際病院救命救急センター勤務後、現在は専業主婦
櫻井(加藤)美奈子さん

香蘭での6年間が与えてくれたもの、それは生きるためのたくさんの問いでした。自分とは何か。生きるとは何か。絆とは何か。幸せとは何か。自分に与えられているものは何か。自分にできることは何かー。様々な場面でこのような問いに出会うことができ、問い続けることを支えられ、どのような道も尊重される……それが香蘭での日々でした。
コロナとの闘いが始まったばかりの2020年4月、離職中とはいえ看護師として何かできることがあるのではと聖路加の門をたたき、逼迫したコロナ病棟で3週間のボランティアをさせていただきました。『どんなときも他者に心を寄せ、しなやかに生きる』香蘭での深い問いの先にあった教えは、今も私の確かな原動力です。

竹内 彩乃さん

111回生

早稲田大学理工学部卒業
東京工業大学大学院総合理工学研究科博士前期・後期課程修了
東邦大学理学部講師
竹内 彩乃さん

私は、ドイツ留学後、ドイツ企業で日本の再生可能エネルギー事業の開発に携わり、現在は東邦大学で、再生可能エネルギー導入時の地域とのコミュニケーション手法を研究しています。本研究テーマは、企業時代に日本の再生可能エネルギーの発展に必要だと考えていたものです。
課題を発見し、必要とされている解決策を考え抜く力は、中高時代に身についたと思います。香蘭女学校の良さは自分で考えることができる環境だと思います。生徒に問いを与え、自ら考える材料や時間を与えてくれる先生が多く、たくさんのことに気づくことができました。私も研究者、教育者として、学生の成長につながる問いを投げかけていきたいです。

新倉 瞳さん

112回生

桐朋学園大学音楽部卒
スイスバーゼル音楽院ソリストコース・教職課程修了
チェリスト
新倉 瞳さん

中学3年生の秋「実は音楽高校を受験する」と告白した時の友人たちと先生方の表情は今でも忘れられません。 事実上の別れは、世の中にたくさんあります。それでもその都度受け入れ、出逢えたことに感謝することでようやく前に進める。あのとき、別れを受け入れ応援してくれた皆との出逢いがなかったら、出逢いと別れに溢れたこの人生を愛おしむことができなかったかもしれません。
学年全体が一丸となって優勝した中学3年生の運動会のダンス競技は、今でも舞台へ向かう私を支え続けてくれています。今は一緒に居なくても、誰かと共に何かを成し遂げたり、産み出した想い出は、一生自分の自信となり助けてくれます。
自分の心の軸を育ててくれた香蘭女学校、本当にありがとう。

大津(服部)奈央さん

113回生

立教大学経済学部経済学科卒
噺家(落語家)春風亭一花
大津(服部)奈央さん

好きなものを好きだと言う事は勇気がいる事です。目立つ生徒ではなかった自分ですが、のびのび学校生活を送りました。穏やかな校風と木々に囲まれた校舎で、自分は何が好きなのか、自分にとって幸福とは何かをとことん考えた6年間でした。
『相手の笑顔に自分は幸福感を得る事』を知り『一生の友』も得ました。
香蘭女学校へ入学したから、この職業へたどり着いたように思います。今、毎日が楽しいです。職業柄色々な場所へ出向きますが、OGの皆様、先生方に優しく声をかけていただいております。私も時々、駅のホームで香蘭の制服を見かけると頬が緩みます。 『あなた香蘭生なのね』魔法の言葉です。

笠原 志保さん

121回生

上智大学外国語学部フランス語学科卒
ストラスブール大学院舞台芸術課程修了
ストラスブール大学芸術文化事業部職員・同大学言語学部日本語学科教員
笠原 志保さん

外国語に苦手意識をもっていた私にとって、ただ単語をなぞるのではなく歴史や芸術を学ぶことで世界を立体的に捉えることのできた六年間の英語学習は異文化と触れ合う喜びを知るきっかけとなり、自分でも気づかないうちに未来に繋がる大切な軸となっていました。そしてどんな時でも私にじっと寄り添い耳を傾けてくれた先生方、その温かい眼差しを異国の地で学生と関わる仕事をする今、私は折に触れて思い出します。
まだ芽吹いたばかりの自己に戸惑いながらも必死に向き合う十代。そんな私達をいつでも添え木のように支えてくれるこの場所で、伸びやかに自らを育んでください。