校長メッセージ

校長就任にあたって

鈴木弘校長

英国の宣教団によって設立された数ある国内の学校の中で、St.Hilda’s School香蘭女学校は英国国教会の「聖職議会」と国王の勅許でできた「福音伝播協会」によって設立された独特なミッションスクールです。他のプロテスタント校と違っていわゆるアングリカリズムの信仰を保持し、過度に熱心な信仰ではなく理性的で良識と伝統の価値を重んじています。

本校は英国から派遣されたE.ビカステス主教によって1888(明治21)年に生徒7名から始まり、現在では1万名をはるかに超える卒業生を輩出しています。来年度130周年を迎える尊く輝く伝統と香り高き校風をもった女学校です。

私立学校にはそれぞれの「建学の精神」と呼ばれる教育理念があります。香蘭女学校の教育理念は、日本古来の女性が持つ固有の文化を重んじキリスト教倫理によってそれらを高め、豊かな教養と品性を養う独自のものです。いわゆる「和魂洋才」をしっかりとしたキリスト教の倫理を基にして育む独自の女子教育です。

現代社会に目を向けると神が存在しない世俗的知識や技術が急速に進歩し、人類に「飴と鞭」を与えています。人類は豊かさに溺れ、またその反面大きな未来への不安を抱えて戸惑っています。これからの未来を担う本校の生徒たちには、香蘭女学校のキリスト教教育を通して豊かな知識・教養・技術を身に付け誰もが平和の使者になることを願います。

130年程前、英国国教会の手で、この日本に尊い一粒の種子が植えられました。そして、一世紀以上の間、E.ビカステス主教を初め多くの方たちの手によって水が注がれその種は大きく成長してきました。

「私は植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させて下さったのは神です。」
(コリントの信徒への手紙一 3章6節)

最後になりましたが、立派な大樹となり大地に根を下ろしたこの香蘭女学校に、私は今年度より校長として就任することになりました。
香蘭の尊く輝く伝統と香り高き校風を大切にし、時代要求を見極めながらこの大樹に さらに「水を注いで」いく役割を果たしていく所存です。ご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。

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