進路と卒業生の声Alumni

進路状況

2023年度卒業生の進路状況

過去3年間の主な大学合格者数(数字は( )内の既卒生も含む)

学校名 2023年度 2022年度 2021年度
国公立大学・
大学校合格者数
大阪大学 1    
千葉大学   1  
電気通信大学 1    
東京大学   1(1)  
東京外国語大学 1 2  
山梨大学 1    
横浜国立大学     1
埼玉県立大学 2    
東京都立大学     1(1)
国立看護大学校 1    
防衛大学校 2    
防衛医科大学校 1    
学校名 2023年度 2022年度 2021年度
主な私立大学合格者数
立教大学 98(推薦97含む) 101(推薦97含む) 97(すべて推薦)
青山学院大学 10 2(1) 4
麻布大学   1 2
学習院大学 5 1 1
北里大学 1 3  
共立女子大学 2 3 3
近畿大学 1    
慶応義塾大学 4 2(1) 7(1)
国際基督教大学 1 2 1
芝浦工業大学 1 2 4(1)
上智大学 11 7 7
昭和大学   5 5
昭和薬科大学   1 1
成蹊大学 3 4 1(1)
成城大学 4 3 1
清泉女子大学 3 5 1
聖マリアンナ医科大学 1(1)    
聖路加国際大学 2 3 3
多摩美術大学 1 4 5(1)
中央大学 8 4 3(1)
東京女子大学 5 4 2
東京慈恵会医科大学 1    
東京都市大学 2 3 2
東京農業大学 9 1 6
東京薬科大学 2 1(1) 1
東京理科大学 1 6 4
東洋大学 3(1) 5(1) 5(2)
日本大学 5 7(2) 12(1)
日本獣医生命科学大学 4 1 1
日本女子大学 3 2  
日本赤十字看護大学 2 2  
法政大学 9(1) 6(2) 2
星薬科大学 1 2  
武蔵大学 1(1) 2 5(5)
武蔵野美術大学 6 1 2
明治大学 10 3(1) 3
明治学院大学 8 3(1) 2
立命館大学     3(3)
早稲田大学 3 11 4
University of Toronto 1    

高大接続(立教大学・聖路加国際大学)

指定校推薦制度のある立教大学と聖路加国際大学との高大連携プログラムがあります。立教大学は、高等科3年の同大学への進学内定後、実際の大学の授業に参加するプログラムがあります。聖路加国際大学は、香蘭女学校で看護師の仕事や大学での学びの紹介をしていただき、夏休み中に実際に大学で授業体験・実習を丸一日行います。これらの体験の中で、大学レベルの研究や考えに出逢い、刺激を受け、大学進学へのモチベーションが向上し、興味関心がより深まることが期待されます。

立教大学 推薦枠97名(受入総枠147名)

※2024年度より推薦枠が97名から160名に変更されました。

  • 学部 学科・専修 受入枠 2023年度
    進学数
    キリスト教 2 13
    史学 7
    教育 3
    文学・英米文 5
    文学・独文 3
    文学・仏文 3
    文学・日文 4
    文学・文芸・思想 3
    経済 経済 10 20
    会計ファイナンス 6
    経済政策 6
    数学 2 3
    物理 2
    化学 2
    生命理 2
    社会 社会 5 15
    現代文化 5
    メディア社会 5
  • 学部 学科・専修 受入枠 2023年度
    進学数
    11 13
    政治 3
    国際ビジネス法 4
    経営 経営 7 12
    国際経営 5
    観光 観光 6 5
    交流文化 6
    コミュニティ
    福祉
    福祉 4 1
    コミュニティ政策 7
    スポーツウエルネス スポーツウエルネス 7 1
    現代心理 心理 5 8
    映像身体 6
    異文化
    コミュニケーション
    異文化
    コミュニケーション
    6 6
    GLAP(Global Liberal Arts Program) 1 0

聖路加国際大学

学部 受入枠 2023年度
進学数
看護 2 2

指定校推薦

立教大学・聖路加国際大学への関係校推薦の他に、国際基督教大学、青山学院大学、中央大学、成城大学、東京女子大学など多くの学校への指定校推薦の制度があります。

主な指定校推薦(立教大学97名、聖路加国際大学2名の他)

学校名 学部 人数
慶應義塾大学 理工 1
国際基督教大学 教養 2
青山学院大学 理工、経済、経営、国際政治経済ほか 14
中央大学 商、経済、文、理工 4
学習院大学 理、文 4
東京理科大学 理、創造理工 5
東京女子大学 現代教養 5
日本女子大学 家政、文、理 3
明治学院大学 1
成城大学 文芸、社会イノベーション 2
日本大学 1
東洋大学 国際観光 2
津田塾大学 学芸 1
フェリス女学院大学 文、国際交流、音楽 7
白百合女子大学 文、人間総合 6
清泉女子大学 5
東京都市大学 環境、メディア情報、デザインデータ科学ほか 5
東京農業大学 農、応用生物科、生命科、国際食料情報ほか 14
芝浦工業大学 工学、システム理工、デザイン工学 3
昭和大学 1
共立女子大学 家政、建築・デザイン、文芸、国際 8
昭和薬科大学 1
東京薬科大学 薬、生命科学 3
立命館大学 理工 1

卒業生の声

2024年春、それぞれの希望をもって132回生は香蘭女学校を巣立っていきました。6年間の学校生活の中で、自分の将来について真剣に考え、数々の選択肢から決断してそれぞれの進路に挑戦した生徒たち。
香蘭女学校で気付き、育んだそれぞれの賜物を、これからも大切に育てていって欲しいと願っています。

慶應義塾大学 理工学部

自由な校風の香蘭では、勉強と部活を両立しながら、短期語学留学、ボランティア活動等への挑戦もでき、やりたいことに打ち込み自分らしくのびのびと過ごすことができました。先生と生徒の距離が近く、気軽に質問や相談ができたことが、多くの学びと気付きに繋がったと思います。高等科1年の進路ワークでは自分自身と向き合うきっかけをいただき、大学、そしてその先で何をやりたいのかを考え、データサイエンティストになりたいと思うようになりました。進路が決まった後も、やってみたかった化学の実験を放課後にやらせて下さり、最後まで興味と学びを掘り下げられた学校生活でした。何よりも、学校で一緒に勉強して、毎日大笑いして、思い悩んだ時は互いに支え助ける合える友達に巡り会えた事が私の一生の宝物です。大学でも探究心を持ってやりたいことを突き進めていきたいです。

慶應義塾大学 環境情報学部

香蘭では学校の勉強だけでなく、自分の興味関心を追究する時間をとることが出来ます。私は在学中に環境問題に取り組む研究活動を行いました。毎日学校の実験室を借りて、実験中行き詰まることがあると先生方が相談に乗ってくださり、後押ししてくださいました。また私は幼少期から理科が好きですが、理系科目が得意ではありませんでした。しかし得意なものよりも好きなものを選ぶことが出来たのは、自分の挑戦を応援してくれる友人や先生方に囲まれた香蘭の環境が影響しています。大学進学後も自身の興味関心を大切に、社会貢献に繋がる科学研究を進めたいです。

東京外国語大学 国際社会学部

素直に仲間を応援し、互いに高め合える環境が香蘭の魅力だと思います。自分の興味や関心を追いかけ賜物を磨く友人、日々の授業で興味の種を蒔くことで探究心を育んでくださった先生方の存在が新たな挑戦の原動力となり、生徒会活動や学校外プログラムへ励むことができました。また、ALTの先生との会話や洋書多読、オンラインでのアイルランド研修など、香蘭の学びを通して言語や文化を体験的に学ぶ機会を得たことが国際社会へ関心を持つきっかけとなったと思います。隣人愛の思想に基づき、対話を重んじる香蘭での学びを通して、自分の核となるものを見つけられました。

大阪大学 外国語学部(外国語学科フィリピン語専攻)

私は中学生のころから、香蘭の英会話や洋書の多読の授業を通して異文化に憧れを抱くようになり、様々な国際プログラムに参加しました。その中で、フィリピンの歴史と国民性の関係について興味を持ち、フィリピン研究が充実する大阪大学に進学したいと考えました。香蘭では、日頃から自分の進路や興味分野と向き合い、考える場があります。これは、私が挑戦した総合型選抜入試において非常に役に立ちました。また、目標を応援してくれる先生や友人に支えられ、辛い受験も前向きに乗り越える事ができました。卒業後は、香蘭で学んだ隣人を慈しむ心を常に持ちながら、日本とフィリピンの国際交流を促進できるような研究をしていきたいです。

早稲田大学 教育学部

香蘭は、同学年との横の繋がりはもちろん、先生方や他学年との縦の繋がりもとても強いことが魅力の一つです。好奇心や意欲の溢れる仲間に囲まれ、刺激を与え合い、支え合うことで、多くの貴重な経験ができました。また、多様なプログラムや日々の授業などを通して自らを見つめ、自分自身の「賜物」に気づき、磨くことができたと感じています。私は、洋書多読や海外交流イベント、オンラインスピーキング、ALTの先生方との交流などを通じて、英語を学ぶ楽しさや世界の広がりに魅了されました。将来、英語を学ぶ楽しさを伝えたいという思いがふくらみ、香蘭の英語教員になるという夢ができました。愛と優しさに包まれた「香蘭」という恵まれた環境で6年間学ぶことができ、感謝の気持ちでいっぱいです。

立教大学 異文化コミュニケーション学部

香蘭は奉仕の精神を中心に据えた校外活動が充実していて、他者に寄り添い、ともに生きる姿勢が自然と身につくところが魅力です。私は多くの平和学習やボランティアの経験を通して、国際協調や多文化共存について関心を持つようになりました。異文化コミュニケーション学部含め、他大学の受験も考え、進路に迷っていましたが、先生が親身に相談にのってくださり、本当に自分が学びたいことを実現できる大学、学部を決めることができました。立教大学だけではなく、広い幅の選択肢があることが強みだと思います。香蘭でのびのびと学んだこと、経験したことが私の進む道を示してくれました。

Come in to Learn, Go out to Serve. 「来たりて学べ、出でて仕えよ」
〜卒業生からのメッセージ〜

明治時代から歌い継がれている香蘭女学校の校歌には「なすべきつとめ つくしつつ 薫りをはなて とりどりに」という一節があります。神様から与えられた賜物を活かし、他者を想い、手を取り合い、小さくされた人々の隣人であろうとする。そうするとき、彼女たちに内在する薫りが解き放たれ、「あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、皆に仕える者になりなさい。あなたがたの間で先頭に立ちたいと思う者は、皆のしもべになりなさい。」(マルコの福音書10章43−44節)を実践する人として、世にあることができます。創立以来、1万名を超える卒業生が社会へと巣立っていきました。それぞれの生き方や在り方は異なりますが、香蘭女学校での6年間が彼女たちの中に息づいています。

櫻井(加藤)美奈子さん

103回生

聖路加看護大学(現 聖路加国際大学)看護学部看護学科卒
聖路加国際病院救命救急センター勤務後、現在は専業主婦
櫻井(加藤)美奈子さん

香蘭での6年間が与えてくれたもの、それは生きるためのたくさんの問いでした。自分とは何か。生きるとは何か。絆とは何か。幸せとは何か。自分に与えられているものは何か。自分にできることは何かー。様々な場面でこのような問いに出会うことができ、問い続けることを支えられ、どのような道も尊重される……それが香蘭での日々でした。
コロナとの闘いが始まったばかりの2020年4月、離職中とはいえ看護師として何かできることがあるのではと聖路加の門をたたき、逼迫したコロナ病棟で3週間のボランティアをさせていただきました。『どんなときも他者に心を寄せ、しなやかに生きる』香蘭での深い問いの先にあった教えは、今も私の確かな原動力です。

竹内 彩乃さん

111回生

早稲田大学理工学部卒業
東京工業大学大学院総合理工学研究科博士前期・後期課程修了
東邦大学理学部講師
竹内 彩乃さん

私は、ドイツ留学後、ドイツ企業で日本の再生可能エネルギー事業の開発に携わり、現在は東邦大学で、再生可能エネルギー導入時の地域とのコミュニケーション手法を研究しています。本研究テーマは、企業時代に日本の再生可能エネルギーの発展に必要だと考えていたものです。
課題を発見し、必要とされている解決策を考え抜く力は、中高時代に身についたと思います。香蘭女学校の良さは自分で考えることができる環境だと思います。生徒に問いを与え、自ら考える材料や時間を与えてくれる先生が多く、たくさんのことに気づくことができました。私も研究者、教育者として、学生の成長につながる問いを投げかけていきたいです。

新倉 瞳さん

112回生

桐朋学園大学音楽部卒
スイスバーゼル音楽院ソリストコース・教職課程修了
チェリスト
新倉 瞳さん

中学3年生の秋「実は音楽高校を受験する」と告白した時の友人たちと先生方の表情は今でも忘れられません。 事実上の別れは、世の中にたくさんあります。それでもその都度受け入れ、出逢えたことに感謝することでようやく前に進める。あのとき、別れを受け入れ応援してくれた皆との出逢いがなかったら、出逢いと別れに溢れたこの人生を愛おしむことができなかったかもしれません。
学年全体が一丸となって優勝した中学3年生の運動会のダンス競技は、今でも舞台へ向かう私を支え続けてくれています。今は一緒に居なくても、誰かと共に何かを成し遂げたり、産み出した想い出は、一生自分の自信となり助けてくれます。
自分の心の軸を育ててくれた香蘭女学校、本当にありがとう。

大津(服部)奈央さん

113回生

立教大学経済学部経済学科卒
噺家(落語家)春風亭一花
大津(服部)奈央さん

好きなものを好きだと言う事は勇気がいる事です。目立つ生徒ではなかった自分ですが、のびのび学校生活を送りました。穏やかな校風と木々に囲まれた校舎で、自分は何が好きなのか、自分にとって幸福とは何かをとことん考えた6年間でした。
『相手の笑顔に自分は幸福感を得る事』を知り『一生の友』も得ました。
香蘭女学校へ入学したから、この職業へたどり着いたように思います。今、毎日が楽しいです。職業柄色々な場所へ出向きますが、OGの皆様、先生方に優しく声をかけていただいております。私も時々、駅のホームで香蘭の制服を見かけると頬が緩みます。 『あなた香蘭生なのね』魔法の言葉です。

笠原 志保さん

121回生

上智大学外国語学部フランス語学科卒
ストラスブール大学院舞台芸術課程修了
ストラスブール大学芸術文化事業部職員・同大学言語学部日本語学科教員
笠原 志保さん

外国語に苦手意識をもっていた私にとって、ただ単語をなぞるのではなく歴史や芸術を学ぶことで世界を立体的に捉えることのできた六年間の英語学習は異文化と触れ合う喜びを知るきっかけとなり、自分でも気づかないうちに未来に繋がる大切な軸となっていました。そしてどんな時でも私にじっと寄り添い耳を傾けてくれた先生方、その温かい眼差しを異国の地で学生と関わる仕事をする今、私は折に触れて思い出します。
まだ芽吹いたばかりの自己に戸惑いながらも必死に向き合う十代。そんな私達をいつでも添え木のように支えてくれるこの場所で、伸びやかに自らを育んでください。