チャプレンメッセージMessage from the Chaplain

2026年1月05日掲載

神は我らの逃れ場、我らの力。苦難の時の傍らの助け。3 それゆえ私たちは恐れない地が揺らぎ山々が崩れ落ち、海の中に移るとも。
(詩編46編2~3)

私たちは、つい自分の欲しいものや願い事を神様にお願いしがちです。しかし、より大きな願い事、疑問を神様に投げかける時、私たちの精神的肉体的な生き方に大きな転機がやってきます。その疑問自体は難しくないものですが、その真意、その疑問をぶつける行為はそう簡単ではありません。その大きな疑問とは、「神様、あなたは私に何を求めますか?」この疑問を心の底から問いかけるとどうなるでしょう。神様にアドバイス、指示、インスレーション、ガイダンスを求め始めると、私たちに決定的な変化が生じます。神様に物や願い事を求める自己中心的な祈りを改め、神様の知恵に目を向けることを意味するからです。

聖アグネス(291年~304年)は、そのような疑問を幼い時から神様に投げかけました。彼女は13歳で人生を閉じ、多くを知られていませんが、最も尊敬されている聖人の一人です。アグネスは、キリスト教が激しい迫害に遭っていたローマ帝国でキリスト教の両親に育てられました。やがて、大きくなると彼女の美しさは多くの高貴な求婚男性の目にとまりました。やがて、彼らが求婚するとアグネスは神様に問いました。「神様、あなたは私に何を求めますか?」。そして、彼女は神様が結婚するなと求めていると感じ、全ての求婚を拒否しました。

ある求婚者はアグネスに拒否されたことに怒り、彼女がキリスト教徒であることを権力者に告げ、彼女は拘束されてしまいました。アグネスは死刑の身になっても、最後まで「神様、あなたは私に何を求めますか?」と問い続け、信仰を堅く守りました。その結果、彼女は13歳にして殉教したのです。聖アグネスにとっては、神様にその疑問を投げかけることは一貫した彼女の生き方でした。

私たちのほとんどは、このような差し迫った状況で神様にこの疑問を投げかけることはありません。しかし、私たちが神様に何を求められているか、あるいは、今日何をするべきか問う時、また決断を下す時に神様にガイダンスを求めるとき、きっと目が開かれるはずです。神様に繰り返し、問いかけましょう。何度でも問いかけましょう。そうすれば、私たちは神様に託された命を生きることになるでしょう。

香蘭女学校チャプレン
マーク・ウィリアム・シュタール